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2015 AUTUMN Vol.2


札幌遠友夜学校と
新渡戸博士の理念を現在に


一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会
代表理事 秋山 孝二 氏

 
 私どもの会は、新渡戸稲造博士生誕一五〇年を記念して、二〇一二年一二月に、札幌遠友夜学校跡地近くで行われた講演会を契機に設立されました。
その趣旨は、新渡戸博士の国際性に裏付けられた高邁な思想と教養、一八九四年に、博士ご夫妻によって設立され五〇年間活動した「札幌遠友夜学校」の教育理念を、多くの方々とともに幅広く顕彰し、この跡地の放つメッセージを国内外に発信し、札幌市民として一条の光を灯す責務を感じたからです。第一に無償のボランティア精神による実践、第二に国際平和の実現、第三に『BUSHIDO』に基づく国際人の育成とアントレプレナーシップの涵養です。このような活動の場・拠点として、私たちは「札幌遠友夜学校記念館」(仮称)を建設したいと考えています。


 今現在検討されている記念館での展示以外の事業概要は以下の通りです。(1)市民向け教養講座(ランゲージ・スクール、『武士道』・『農業本論』・『修養』他の読書会等)、(2)教育プログラム(不登校児童・生徒の学びの場、障がい者・女性の会等)、(3)国際交流事業(国際平和、国際社会のリーダー育成、諸外国教育機関との連携)、(4)大学等のアウトリーチ活動、他です。

 記念館に先立ち事業の担い手の軸として、寺島実郎さんに塾長をお引き受け頂いている「遠友・未来塾(仮称)」をこの秋に立ち上げ、さらに「事業推進チーム」を形成し、構成メンバーは「考える会」役員・運営委員、東地区町内会役員、北海道大学の教職員及び学生、市民ボランティアのほか幅広い人材の参画を促して、二一世紀的な課題解決プログラムを充実して参ります。 

 この跡地は札幌市により、二〇一四年一二月に「新渡戸稲造記念公園」として造成され、私どもはこの公園の北東部(現在は更地)に、記念館建設を計画しています。これには、諸内部設備及び機器類を含めおよそ一億七千万円の資金が必要と見込まれており、現在は幅広い市民・企業・団体からの寄付を募っています。

 一方、この間私たちは、ここの園銘板、二つの格言板(メモリアルウォール)、この土地とブロンズ像に関する説明板の設置に際して、市担当部署と意見交換・助言を続けてきました。記念館を思い描きながら、現地で公園内ブロンズ像他をご覧頂けると幸いです。


<一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会>
 http://nitobe-enyu.org/