2013年第27号より
「地域の幸福を創る政策立案セミナー」開催報告
会場:名古屋日総研ビル
2013年3月1日(金)、名古屋・日総研ビルにて、「地域の幸福を創る政策立案セミナー」が開催され、地方自治体職員・議員のほか、企業経営者等約20名の参加がありました。
日総研グループの日総研出版が今年で創業30周年を迎えたことを記念して行われた本セミナーでは、日総研理事長を務める寺島実郎の監修で昨年12月に出版された『日本でいちばんいい県 都道府県別幸福度ランキング』を活用した地域の多様性と、豊かさを活かした新しい地域政策の進め方をテーマとして、執筆を担当した日総研研究員( 所長 松岡斉氏、 理事長室付研究員 岩崎太志氏) による説明会と、寺島による総括講演が行われました。
説明会では、幸福度ランキングが「自立自存」をキーワードに作成されていること、初年度の取組みとして今回は客観的データのみによってランキングが行われ、幸福を考えるための基盤となる要素を踏み固めることを目的としていることが述べられ、さらにランキングを参考に現状把握と他地域との比較を通じて地方自治体が明確なビジョン・目標を示すことが能動的な地域住民を形成し、そのことが幸福度向上のポイントとなるのではないかと説明されました。また、中部圏のランキングに注目した特徴分析、政策課題の把握と改善に向けた施策検討における指標の活用方法ついて述べられました。質疑応答の時間には、55指標の選定方法、データの正規化・集約の方法、次年度のランキング公表時期等、参加者からたくさんの質問が寄せられました。
説明会後には、監修者である寺島の総括講演が行われ、幸福度ランキング作成の意図やシンクタンクの果たすべき役割等について述べ、ランキングを参考に今後の改善に役立ててもらいたいと語りました。