2013年第29号より
第2回 アジアの安心・安全に関する技術基盤研究会
主催:日本ロボット学会
会場 : 文庫Caféみねるばの森
5月16日(木)、「災害対応システムとナショナル・レジリエンス」をテーマに第2回の研究会が開催されました。
まずNEDOの川島正氏から「災害対応無人化システム研究開発プロジェクトの成果」として、福島第一原発でも活躍が期待される多様なロボットについて、映像を交えながら紹介されました。過酷な災害現場に対応するための最新の研究成果に会場の注目が集まりました。
続いて内閣官房参与でもある藤井聡京都大学大学院教授から「ナショナル・レジリエンスの確保」と題して講演が行われました。日本が直面する危機を乗り越えられる「強靭性」を獲得するために防災ロボットは不可欠な要素のひとつで、有事に備え常に維持しなければならない国家の機能であること、技術を発展させるために官民が協調してマーケットを育成することの必要性などを、人類のイノベーションの歴史を紐解きながら熱弁する藤井教授に、参加者から時間を忘れて質問が相次ぎました。日本の誇るロボット技術が世界に貢献していくことを目指し、寺島文庫を舞台に社会政策など多様な分野とのシナジーが拡がっていくことが期待されます。