寺島文庫

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2011年第1号より

『問いかけとしての戦後日本と日米同盟 脳力のレッスンⅢ』出版記念会
GIN総研フォーラム年末講演会『寺島実郎の視座』が開催されました!

2010年12月15日(水) 会場:日本工業倶楽部会館

Part1  2010年12月15日(水)、東京丸の内の日本工業倶楽部会館にて『問いかけとしての戦後日本と日米同盟 脳力のレッスンⅢ』出版記念会、GIN総研フォーラム年末講演会「寺島実郎の視座」が開催されました。講演内容は、「脳力のレッスンⅢ」のテーマとなっている「戦後日本」の置かれてきた歴史的事実、新しい時代に対する思想と行動についてです。寺島は自身の考え方を、長年積み上げてきたデータに基づいて真正面から語りました。
 特に、今後日本はどう中国と向き合うべきかという問いかけに対し、寺島実郎は「中国が目覚ましい経済発展を遂げているのは事実だが、それに対して日本は過剰に自虐的になっているように見える。日本はあらゆる産業分野で世界に通用するブランドや技術を持っているのだから、もっと自信を持ち中国に対して気おくれする必要はない」と述べました。また米国との関係においては、「国際社会の常識に立ちかえって改めて関係を構築する必要がある」との認識を示しました。
 また、直近の活動報告として、昨年12月10日に北京にて開催された日中韓政府プロジェクトの「キャンパス・アジア構想」第2回会議の報告をしました。キャンパスアジア構想とは、東アジア版「エラスムス構想」で、日中韓の有識者が集まり、留学先の国で取得した単位を相互に認定し合うシステム構築実現を議論しています。将来的には他のアジア諸国の大学にも同様の仕組みを作ることを目指しています。
 講演後は、岩波書店「世界」編集長のご挨拶の下、参加者間の懇親会が行われました。年の瀬の雰囲気の中、首都圏以外に在住で普段、寺島と接点の機会が少ない参加者も積極的に交流を行いました。